STAFF MTG社員座談会
社員座談会

挑戦こそ私達のカルチャー。お客様への「想い」があれば、
日本初のプロジェクトも成し遂げられる!

ネスレ ヘルスサイエンスには「挑戦する文化」と「成果を賞賛する文化」が根付いています。今回は疾患等で通常の食事からの栄養摂取が困難な方々が、安心して栄養摂取の選択肢を広げられるように、日本で初の試みに取り組んだ2人の社員に話を聞きました。挑戦の背後にあるストーリーや困難を乗り越えた経験、それらの努力が認められ社内の「イノベーションアワード金賞」を受賞した感想など、詳しく聞きました。

*イノベーションアワード:B3戦略(Bigger,Bolder,Better)という、ネスレ日本の重要戦略のもと、既存の価値観や発想を超え、従来の組織や仕事のやり方にとらわれないチャレンジを行い、ビジネスの成功に結びつけた個人・チームのイノベーションを表彰するアワード

Profile 出席者プロフィール

伊吹 里紗
2012年4月新卒入社/ マーケティング&メディカルアフェアーズ統括部 メディカルケアグループ
関西支店で7年間にわたり営業を担当した後、マーケティングの製品担当に異動。 2021年1月よりマーケティング&メディカルアフェアーズ統括部 メディカルケアグループで製品担当を務める。 入社時から「日本を健康大国に」という個人のスローガンを掲げ、病院や医療従事者、患者さん、そして日本の栄養療法に貢献することを目指して活動を続けている。
酒井 清吾
酒井 清吾
2019年11月中途入社/ マーケティング&メディカルアフェアーズ統括部 メディカルアフェアーズ
入社後はメディカルアフェアーズ&マーケットアクセス統括部で働き、2021年1月よりマーケティング&メディカルアフェアーズ統括部メディカルアフェアーズで特別用途食品の許可表示の取得などを担当している。 この取り組みにより、製品の特徴をわかりやすく顧客に伝え、製品を適切に活用いただくことで人々の健康に寄与することを目指している。

座談会司会:人事・広報統括部 中田 悠介
前例の無い、日本初の挑戦

中田(司会) プロジェクトの概要や背景を教えてください。

酒井 ネスレ ヘルスサイエンスの主力製品の一つに「アイソカルサポートⓇ 1.5 Bag」があります。医療・介護の現場で疾患等により、通常の食事摂取が困難な方に広くお使いいただき、特にお通じに問題を抱える方々から多くの支持をいただいている製品です。 ですが、この製品は食品であるため薬機法等の規制により、お客さまへ具体的にどのような際にお役立ていただけるかについて、お伝えすることが難しいという課題がありました。

伊吹 また、日本には色々な種類の流動食が市場に存在していますが、医療従事者の人数は限られていて人手不足も深刻な状況です。 私は営業時代に、医療従事者の皆様が患者さまに寄り添ったケア、例えば一人一人に合わせた適切な流動食の選択等を行いたいのに、リソースが十分に無くて難しいという現実を多く見てきました。 そのため、マーケティングチームに異動となった後も、「流動食の特徴がお客さまに伝わりやすくなるようにするにはどうすればよいか・・・」「何とか医療や介護の現場の皆さまの役に立ちたい・・・」そう考える毎日でした。

酒井 食品の機能性や有用性を明示するには、消費者庁にその表示について申請をし、許可を受けることが必要となります。 正直に言うと、今回のプロジェクトで目指した許可表示の取得はこれまでに前例がなく、難しい取り組みになることは予想できました。 ですが、「アイソカルサポートⓇ 1.5 Bag」がどのような方にお役立ていただける製品かを表示することが出来れば、今以上に、多くの方に貢献ができる。 そう思うと心配は吹き飛び、プロジェクトを始めることを決意できました。上司やチームも前向きに話を聞いてくれたので「ネスレ ヘルスサイエンスって挑戦を応援してくれる会社だな」と心強く感じた事を覚えています。

ゼロをイチにする苦労、それを乗り越えた先にあるもの
ゼロをイチにする苦労、それを乗り越えた先にあるもの

中田(司会) そのような挑戦には、必ず困難が伴いますよね。
その中で特に印象に残ったエピソードはありますか?

酒井 プロジェクトを進めるためには社内外の多くの人と関わり、何度も協議をして進める必要がありました。 例えば消費者庁の方々からは、申請内容に対して何度も疑義照会がありました。 その度に科学的なエビデンスを提示したり、粘り強く申請根拠を伝えしたりしました。 それぞれが異なる立場で、自らの業務に向き合っているからこそ、話を前に進めるためには話し合いや協議が必要になるんですよね。 どんな仕事も人と人。最終的に許可の取得に至った時は、それはもう嬉しかったですね。

伊吹 この取り組みは私がやりたかったことの実現が出来るプロジェクトの一つだったので期待に胸を膨らませていたのですが、想像していたよりも道は険しいと知ったスタートでした。 これまでの業務経験と比べて、社内外の調整や長期的視野でのプロジェクトマネジメントなど多くのことが必要だったんです。 関わる人も増え、必要な手続きや知識も増え、自分の力だけではどうにもいかない。。。日本初という前例のない取り組みということもあったため、当初は率直に大変でした。 それでも医療・介護現場に貢献したいという想いは誰よりも強いと思っていましたし、何よりも、周囲からの暖かいサポートもあったので「工夫できる点はないか」「諦めずにまずは考えてみる」という意識で常に業務に取り組むことができました。

中田(司会) そのような背景やお2人の想いがあったのですね。 プロジェクト後はどのような変化がありましたか?

伊吹 製品リーフレットなどに製品名とお役立ていただける症状を同時に記載できるようになり、医療・介護の現場や患者さまのご家族にとって分かりやすい情報提供が可能となりました。 お客さまが製品を選択し易くなり、ご使用いただく際の安心感に繋がっていると思います。 実現したかったことの一つが実際に世の中に出て、今日も誰かの役に立っていることを想像すると「今日も一日頑張ろう!」と思います。

取り組みが評価される瞬間 挑戦を表彰する仕組み“イノベーションアワード”
取り組みが評価される瞬間 挑戦を表彰する仕組み“イノベーションアワード”

中田(司会) イノベーションアワード金賞を受賞した感想と、今後の展望についてお聞かせください。

酒井 この度は素晴らしい賞をいただきました。ネスレ ヘルスサイエンスだけでなく、ネスレ日本株式会社全体から多くのアイデアが発信されるイノベーションアワードで、金賞をいただくことができて本当に嬉しいです。 アイデアの着想から実現まで1年以上かかるプロジェクトとなりました。この取り組みを通して、困難な場面でも諦めず最後までやり抜くことの大切さを改めて感じましたし、やりたいと思った事を最後まで支えてくれる上司やチームに感謝しています。今後も、革新的な取り組みで、人々の健康的な生活に貢献していきたいです。

伊吹 酒井さんをはじめ、多くの方々のご協力を得て、この取り組みを成し遂げることができました。取り組みが会社からも評価をされたことが嬉しいですし、褒賞も豪華だったので嬉しかったです(笑)。 そして何より、医療・介護従事者の皆さまの役に立てる取り組みが出来たことに達成感を感じました。これに満足せず、これからもまだまだ実現したいことがあるので、挑戦を継続したいと思います!

中田(司会) お二人の根気強い取り組みが、顧客からも会社からもしっかり評価されていることがよく分かりました。 本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございました。

イノベーションアワード金賞の褒賞について
  • • 賞金(130万円/件)
  • • 副賞「沖縄コーヒープロジェクト」見学・収穫体験旅行
※2023年11月時点
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