ネスレ ヘルスサイエンスの
「挑戦する文化と賞賛する文化」とは?
ネスレ ヘルスサイエンスには「挑戦する文化」、「成果を賞賛する文化」が根付いており、GRP Award(※)、ESPEN Incentive program(※)や、イノベーションアワード(※)といった成果を表彰する制度が整っています。今回は、世界中のネスレ ヘルスサイエンスの社員の中からその取り組みを評価され、GRP Award(※)を受賞した社員にその取り組みと、実際にスイスで開催された授賞式の体験談を聞きました。
※)GRPとは
Global Recognition Program の略。
既定の”Principles(基本原則)”に基づいて活動し、特に顕著な成果を残したメンバーやチームを表彰するグローバルアワードです。対象者は世界中約11,000人の社員で、褒賞の内容はスイス本社での表彰式や世界中の受賞者との交流プログラムへの参加です。
※)ESPEN
Incentive programとは
ネスレヘルスサイエンスの営業部門において特に顕著な成果を収めた社員を、毎年ヨーロッパで開催される欧州静脈経腸栄養学会(The
European Society for Clinical Nutrition and Metabolism)に参加し、視察をする機会を与えるレコグニションプログラムです。
※)イノベーションアワードとは
ネスレ日本の重要戦略のひとつであるB3(Bigger,Bolder,Better)イノベーションの考え方のもと、既存の価値観や発想を超え、従来の組織や仕事のやり方にとらわれないチャレンジを行い、ビジネスの成功に結びつけた個人の業績を表彰するアワードです。
出席者プロフィール
- 谷 泰匡
- 2008年7月中途入社/第一支社 関東第二支店 営業支店長
育休取得経験あり。関西第一営業所および関東第二営業所での営業を担当した後、2017年より関東第二支店にて営業支店長を務める。
- 井口 寛之
- 2011年5月中途入社/インサイドセールス部ウェスト マネジャー
関西第一営業所で営業を担当した後、関西第四営業所、関西第一営業所、関西第二支店 営業支店長を経て、2021年1月よりインサイドセールス部ウェストのマネジャーを務める。
- 池ヶ谷淳貴
- 2011年11月中途入社 / マーケティング&メディカルアフェアーズ統括部
経口栄養補助グループ グループマネジャー
九州第二支店にて営業を約2年間担当した後、マーケティング統括部にてプロダクトマネージャー 、 2021年1月より経口栄養補助グループ グループマネジャーを務める。
- 深田 貴大
- 2014年10月中途入社/第二支社 中四国支店 営業
入社以降中四国支店にて、高知県西部、愛媛県、香川県西部担当など営業を務める。
谷 私は関東第二支店の営業支店長をしています。関東エリアの一部を、私含め9名のチームで担当しています。「栄養療法を治療に近づけていこう」という想いを持って、皆で活動しています。
井口 私はインサイドセールス部ウェストのマネジャーをしています。インサイドセールスは2021年に完全リモートの新しいセールスモデルとして誕生しました。私のチームは関西から沖縄までの西日本エリアの病院や施設を合計11名のメンバーで担当しています。
池ヶ谷 私はマーケティング統括部の経口栄養補助チームのマネジャーをしています。3人のメンバーと共に製品開発や、製品プロモーションに取り組んでいます。今回はネスレ ヘルスサイエンスの全製品のストローを紙ストローにするプロジェクトでGRP Awardを受賞しました。
深田 私は営業として8年目で、今は愛媛県を担当しています。顧客に新たな製品や企画を積極的に提案し、愛媛県に栄養療法を広げるという事をモットーに活動しています。
池ヶ谷 海洋プラスチック問題などの社会課題に対して、ネスレとして脱プラスチックの方針が打ち出されました。私たち日本のチームで何ができるかを考えた時、プラスチックストローを多くの製品に使っていたので、それを無くそうという事になりました。ただ、プラスチックストローを無くすだけでは、製品の利用者である高齢の方が困っちゃいますよね。そこで代替案として、紙ストローを全面導入するプロジェクトがスタートしました。
深田 そのプロジェクト全体の旗振り役が池ヶ谷さんだったのですか?
池ヶ谷 そうですね。旗振り役を担いました。ただ、私一人が何かやったという話ではなく、多くの関係する皆さんがそれぞれの責務を果たした結果、いい方向に向かったと思っています。2021年からは全てのネスレ ヘルスサイエンス製品のプラスチックストローを紙製のストローに変更ができ、年間で8.3トン、本数にして16,618,860本のプラスチック削減に繋がりました。
井口 素晴らしい取り組みですよね。
池ヶ谷 ありがとうございます。井口さんがチャレンジした事についても教えていただけますか。
井口 私のチャレンジはインサイドセールス部の立ち上げに関わった事です。日本発の新組織ということで、世界中のネスレ ヘルスサイエンスから注目されていました。立上げ後、初年度から業績も良く、新たな営業スタイルを産み出したことを今回表彰されました。
池ヶ谷 苦労した事や工夫したことはありますか?
井口
フルリモートのため、メンバーは社内外の人と直接会う機会が少ないです。そこでとにかく、皆の気持ちが切れないようにサポートに注力しました。メンバーと一緒に顧客とのWeb面談に入ったり、お客さんに私からも電話をしたり、リモート営業のリアルを経験しました。効率的な営業によって、従来接点の無かった遠方にいるお客さんにも栄養療法の提案が出来るようになった点はこの挑戦の大きな成果です。また、この部署は今では社員がキャリアを考える際の新たな選択肢の一つとなっています。苦労もありましたが、立上げからメンバーと一緒にここまで新体制を作り上げる事が出来たことは嬉しいですね。
ちなみにリモートやデジタルと言えば、谷さんのチームですよね。
谷 ありがとうございます。私たちは思いきり、チームで活動のデジタル化を進めました。コロナの影響で従来の営業活動が難しくなったとき、私たちはデジタルの活用にチーム全体で大きく舵を切りました。営業活動にデジタルを徹底活用した結果、コロナ禍でも多くの顧客と接点を持てたことは継続的にビジネスを進める上で大きな意味がありました。外部環境の変化に合わせて必要な取り組みができるのは、裁量が現場にあり、挑戦する文化が根差しているネスレ ヘルスサイエンスならではの魅力だと思います。
深田 大きな裁量と挑戦する文化って相性がいいですよね。
谷
そう思います。だからこそ、メンバーは不安があっても互いに励まし合い、最後まで取り組めるのだと思います。
嬉しいのは、こうした取り組みの結果、お客さんの反応がものすごく良くて。日本で1番といえるくらいにデジタルを活用して、チームとして結果が出て、お客さんから喜んでもらえたらこれ以上の事はないですよね。
深田 とてもわかります。挑戦が、成果やお客さんへの貢献に繋がった時ほどやりがいを感じる瞬間はないですよね。私も谷さんのチームと同じで営業活動のデジタル化と、成果をあげたことが評価されました。コロナ禍でも支店メンバーと連携し、いち早くデジタルを駆使して勉強会やセミナー企画を行いました。試行錯誤の繰り返しと、悪戦苦闘の日々でしたが、それでも「お客さんに最新の栄養療法を届けたい」という想いがあったのでなんとか頑張れました。
谷 入社年次や年齢に関係なく成果を挙げた人が表彰される仕組みはとても平等だと感じます。誰でも表彰を狙えるので、入社したばかりの若手からベテラン社員までレコグニションの機会がある事はとても良いと思います。
池ヶ谷 そうですね。グローバルではGRP Awardがあり、日本にはESPEN Incentive programやイノベーションアワードがあって。レコグニションの機会が制度化されているのが、すごくありがたいなと思っています。私自身も今回の受賞で非常にモチベーションが上がりました。今は「次にどんな凄いことやってやろうか」と思っています。あと、この経験をぜひメンバーにもしてもらいので、上司としてしっかりサポートしたいなと思ってます。
井口 とてもわかります。付け加えるとすると、制度としての表彰だけでなく、一人一人の日々の行動や事例に注目して、きちんと讃える。それもレコグニションの一つだと感じています。例えば誰よりもWeb面談を行い、その取り組みを共有してくれたメンバーに対しての周囲からの感謝だったり、四半期で成果をあげた社員に、営業を統括する部長から直接「難しい環境下でもよく頑張ったね」と連絡があったり。
深田 皆さんに言いたいことをほぼ言われてしまいました(一同笑)。この相手を惜しみなく賞賛するという文化を生み出しているのは、挑戦し続けるネスレの姿勢が根底にあるとも思うんですよね。失敗を恐れないで挑戦すると、成功しても失敗しても仲間からその姿勢を讃えられて。そうすると「もっと頑張ろう」と思えますよね。
井口
日本は世界中のネスレ ヘルスサイエンスの中でも高く評価していただいてますよね。
業績が良いのもそうですが、今回の受賞のような新たな取り組みが評価されたり、谷さん、深田さんのような世界中の社員の中から表彰される優秀な人材が育っていたりしています。スイスで行われた受賞式の際には「日本って新しいことにどんどんチャレンジしているチームだよね」と他国の社員から声をかけられました。
谷 授賞式で印象的だったのは、GRP Awardは各国に受賞者がいますが、その人数が日本はすごく多かったことです。まだビジネスが立ち上がったばかりの成長著しい他国と比較しても、日本市場から表彰者が多くいるのをみて、日本の勢いを感じました。
深田 今回新設されたミシェル賞(※連続して輝かしい成果をあげているエリアのTOPに送られる賞)の記念すべき一回目の表彰を中島カンパニープレジデントが受賞されたことも象徴的でしたね。受賞理由も、日本のような先進市場で5期、継続して目標を達成している手腕を評価して、でしたし。
池ヶ谷 授賞式では私たちは考え付かないような斬新で、素晴らしいイノベーションが多数生まれていて、それを直接リードした人たちと話が出来ました。世界中から力強い取り組みや成果がどんどん出ているのでうかうかしていたら日本危ういぞとも感じましたね。彼らに負けないように我々も、ますます身を引き締めて、挑戦し続けたいですね。